ヤマハ渋谷『ROCK54』

 

開店準備のため古い資料を整理していたら1970年代にヤマハ渋谷が発行していた『ROCK54』というリーフレットが出てきました。

 

340mm四方の紙を縦に二つ折りにしたもので、No.5からNo.10まであります。No.5が1971年6月号、No.6が8月号、No.7の12月号からは毎月発行で、No.8は翌年1972年1月号で、No.9、No.10はそれぞれ同年2月号、3月号となっています。
制作は、No.7までが「Age Ogura + Yousuke Kawamura 100%Studio」で、No.8からは「Yamaha Shibuya Popular Record Corner」でアート・ディレクションが「Yousuke Kawamura with Your Sweet 100% Studios」となっています。これだけでも興味深いですよね。
 

各号は、コラムが2本ずつ、「Here,There & Everywhere」というニュース欄と「Latest Arrival !」という新譜紹介で構成されています。そしてNo.7からは日本ロッカ・バラード愛好会の会長さんによる「Rock'n Roll Here To Stay !!」という連載物が始まっています。ちなみに各号のコラムは、

 

No.5 ザ・ファースト・ファミリー・オブ・ニューロック/小倉エージ(James Taylor関連)、If I Could Only Remember My Name...(無署名 David Crosby関連)
 

No.6 ハロー・ミック!!/河村要助、ブリティッシュ・ロック…百鬼夜行の魅力と興奮/大貫憲章
 

No.7 ラズベリィ、シャーロック帽、そして英国古謡/松平維秋(エレクトリック・トラッド関連)、アフロディーテに出かけて(座談会)
 

No.8 バングラ・デシ・コンサート・ライブ・レコード登場/木崎義二、10 Minutes With Takurou Yosida(インタビュー)
 

No.9 思いつめるという事はいい事だ! ジョン・アンド・ヨーコとの出合い/横尾忠則、アメリカ南部の泥の中から生れ出たロックン・ロールの子供達/渡辺忠孝
 

No.10 Tasty Rory !! ギターマン、ロリー・ギャラガーとテイストのおハナシ/大貫憲章、Ry Cooder キースのマネッコ事件/かんせつかづ
 

と、かなり力の入った内容になっています。

 

No.7のアフロディーテというのは、1971年8月6日(金)7日(土)に箱根芦ノ湖畔で開かれたロック・コンサートで、ピンク・フロイド、バフィー・セント・メリー、1910フルーツガム・カンパニー、成毛滋グループ、渡辺貞夫クインテットなど出演しました。今で云うロック・フェスですね。ピンク・フロイドは、シカゴ、グランド・ファンクに続く、大物ロック・グループの来日公演で、大変評判になっていましたが、「ピンク・フロイドは期待していたほどでもなく、1910フルーツガム・カンパニーのほうが全然盛り上がった」というアフロディーテに行ったクラスメイトの感想を今でも強烈に覚えています。

 

このほかニュース欄では、スティーライ・スパンからアシュレイ・ハチングスとマーティン・カーシーが抜けたことやグリースバンドが解散したなどかなりマニアックな話題も取り上げられています。また。新譜紹介欄でもポールの『ラム』やジョンの『イマジン』にまじってフェアポートの『ババクム・リー』やイアン・マシューズのセカンド、ペンタングル『リフレクション』などが紹介されていて、何やらブラックホークの松平さんの影がチラホラと伺えます。そういえばヤマハ渋谷でレコードを試聴している松平さんを度々お見掛けしました。

 

そんな『ROCK54』です。是非ご来店いただきご覧いただけたらと思います。
 

 

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